ワイン フランス ブルゴーニュのお知らせ

モンラッシュとモンラッシェは同じです。同じMontrachetの、日本での呼び方です。
ただ、現在では、モンラッシェと呼ぶのが一般的です。
(30年ほど前は、モンラッセとか、モンラシャと呼んだりもしていました）

モンラッシェは、フランスのブルゴーニュ地方にある、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがっている
特級畑の名前（＝ワイン名）ですが、この畑のワインこそ、白ワインでは最高峰とされています。
（ブルゴーニュでは、畑名や村名が、ワイン名となっているのが殆んどです。）

両方の村には、モンラッシェという名のつく特級畑が５つもあり、紛らわしいですが、
この何もつかない「モンラッシェ」こそ、その中でナンバーワンとされているものです。
紛らわしいので、この「モンラッシェ」を、あえて「ル・モンラッシェ」と呼んで区別する場合もあります。

参考までに、この5つの特級畑の名を上げておきます。
モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、ビアンヴィニュ・バタール・モンラッシェ、
クリオ・バタール・モンラッシェ。


DRCというのは、かの有名な「ロマネ・コンティ」という、とても高価なワインを造っている造り手で、
このDRCという造り手の正式名称は、「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」です。

DRCの「モンラッシェ」は、品質も非常に優れているようですが、生産本数も少なく、価格も非常に高く、
（新しい年のものでも20万円かそれ以上）、ワイン愛好家の垂涎の的です。


ちなみに、「モンラッシェ」は、上記のように５つの特級畑のうちの最高峰の畑であり、ワインなのですが、
単なる村の名前のワイン、つまり、
ピュリニー・モンラッシェと、シャサーニュ・モンラッシェを、特級畑のワインであるモンラッシェと混同するケースが多いので、
ご注意下さい。

ワインの格としては、下から、
村の名前のワイン。つまりピュリニー・モンラッシェや、シャサーニュ・モンラッシェ。

その上が、
それぞれの村の1級畑のもののワイン。
例えば、Puligny-Montrachet １er Cru、とか、
さらにそのあとに1級畑の名前もつけて、
Puligny-Montrachet １er Cru　Les Pucells
とかになります。

一番上が、特級畑のもののワイン。
つまり前述の、モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、ビアンヴィニュ・バタール・モンラッシェ、
クリオ・バタール・モンラッシェ。
この5つの特級畑のワインの中でも最高峰とされているのが、「モンラッシェ」なわけです。