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赤スパークリングワイン オーストラリアのその他の情報

Question:

ワインの賞味期限について

約4年前、結婚祝いにいただいたワインがあります。
1つは、スパークリングワイン。
もう1つは、ロゼのワインです。

保存は、暗いところに置いていました。温度は、季節によって、気温変化にまかせていました。

飲めるのでしょうか?

Answer:

buhibuhifreさんの聞かれたソムリエさん、失礼ながら、ご経験が浅いようですね。
ぼくもたくさんのシニアソムリエ(ソムリエの上級資格です)や、日本ソムリエコンクールの決勝出場経験のある方(少なくとも3名以上)をよく知っていますが、これらの方は決してそのような回答はされないですよ。

似た質問をそれらの方にしたことがありますが、回答は押し並べて、「ダメージを受けている可能性はあるが、開けてみないとわからない」です。
ぼくも全く同じ考えです。

4年の保存ですね。今年の夏は比較的涼しかったですが、それまでの夏はまさしく猛暑でした。
ワインのキャップがコルクスクリューならダメージもすくないでしょうが、それ以外なら、かなりダメージを受けている可能性はあります。
これは、高級ワイン(1万円以上)でよほどコルクが上等なものを使っていない限り(ボルドーの1級シャトーでも、ラフィット・ロートシルトの2001や2002は短いコルクでした)、高級ワインであろうと安価なワインだろうと変わりません。

でも、とにかく開けてみないとわかりません。
体に害があることはまずありませんので、まずは飲んでみて、不味かったり、変だな、と思われれば捨てましょう。
この場合は料理にも使わないほうがよいです。

案外、落ち着いていい感じになっていることだってありますよ。


<補足>
mi123headさんのご指摘、ごもっともと思います。
ただ、ぼくは決して得意げに語っているのではありません。

一般の方がおっしゃることと、専門家の方がおっしゃることでは、人の受け止め方が異なります。
専門家の話となりますと、皆がそれを信じてしまう可能性が高い、ということです。
その内容が誤っていれば、それを正さざるを得ません。

シャンパンにしても、ボトリングすれば変化はない、長期保存をすべきでない、と書いている本なども多いですが、
長期保存に向くものもあることも事実です。

実際、「シャンパンは長期保存するものではない」、ということに疑問を持ち、ある時に、1984年の世界ソムリエコンクールで4位に入賞された方とお話をする機会に恵まれ、そのことを聞きました。
(田崎眞也さんよりずっと前です。おそらくご存じの方は殆どおられないと思いますが、日本で最初の、国際コンクールでの入賞者と思います)

その方は、「面白いことを聞かれますね」と前置きされ、シャンパンの長期保存について色々と語っていただきました。
そして、シャンパンは長期保存に向くものもある、という自分の考えは正しいということを確かめました。

なお、これも決して自慢ではありませんが、ぼく自身もワインの資格を持っており、コンクールの全国大会に出場したこともあります。
そして、自分の考えが本当に正しいか、事あるごとに、より高度な知識や経験をお持ちの方にお聞きし、検証しています。

だからこそ、プロが、誤ったことを平気でおっしゃることが我慢できないのです。
ご理解いただけましたでしょうか。


 

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